スキルとメンタルを磨く投資日記の書き方

皆さんは投資日記をつけていますか? 投資日記は株式投資で安定して勝つために絶大な効果を発揮してくれます。ひとつひとつのトレードに一喜一憂するのではなく、日記を通して自分の投資手法と向き合っていきましょう。

投資日記を書くメリット

まずは投資日記を書くことのメリットを考えてみましょう。

感情的なトレードの抑止力になる

株式投資で負ける要因は恐怖に負けて感情的なトレードをしてしまうことです。利益を取り逃したり含み損を確定させる恐怖をうまくコントロールしなければ正しい判断は下せません。投資日記にトレードの判断基準を書き込むことで自分の判断を客観的に見つめ直し、感情的な判断を避けることができます。また投資日記を書くと恐怖に負けた情けない自分の姿が記録されることになります(笑)。自分の投資行動を記録し向き合うことで、投資判断の精度が上がり成績向上に繋がることが期待できます。

投資手法の期待値を評価できる

株式投資で勝つためにはトレードルールに従って機会を見つけ出し利益を積み上げていく必要があります。適切なルールであればトレード数が増えるに従って利益が増えていくはずですね。さてあなたのトレードルールは利益が増える(期待値がプラス)ようになっていますか。期待される利益の増加率はどの程度ですか。…なんてことも投資日記を通して知ることができます。年利や月利といった期間で区切るパフォーマンス指標ではなく、1回の取引で得られる利益の期待値で自分の投資手法を見つめ直してみると新しい発見がありますよ。

投資成績向上のためのヒントが得られる

投資日記の記録が蓄積されてくれば、自分の投資手法の特徴(勝率、プロフィットファクター、ペイオフレシオ、平均保有日数)が見えてきます。投資日記の真の価値は投資手法に関するデータです。何をすれば投資成績があがるのかを理論的に解析することができます。勝率をあげるために分析精度を上げるのか、リスクリワードの良い局面で戦うのか、回転日数を早くするのか、各アプローチの効果を数字で見ることができるのでおすすめです。

投資日記に書くべきこと

実際に投資日記をつける際はメリットを最大化できるような項目を書いていきましょう。取引ルールをしっかり守れているか、結果として成績がどうだったかという観点で項目を設定する必要がありますね。私の場合は次のようなデータを記録しています。

  • エントリ―理由
     自分の投資ルールと銘柄情報(テクニカル&ファンダメンタル)を照らし合わせた結果
  • 購入価格
     エントリー価格
  • 購入枚数(総額)
     購入株数と総額(と運用額に対する割合)
  • 目標価格と損切り価格
     エントリー時点で目標価格と損切り価格を決めておく
  • 手仕舞い価格
     実際に手仕舞いした価格
  • 手仕舞い理由
     手仕舞いする根拠となった投資ルール
  • 損益
     トレードの成績
  • 精神状態
     取引中の欲望と恐怖、ルールを守れたか

投資日記はあくまで投資ルールを守れているか、期待値はどの程度かを確認するためのツールです。感情を排除して淡々と投資するためにも、前提となる厳密な投資ルールを作ることが重要です。

定期的に投資成績を振り返ろう

個々のトレードだけではなく、一定期間のトレードをまとめて評価してみることで新たな発見があります。

未熟な部分が多く恥ずかしいのですが2020年下期の投資成績を振り返った結果を例に見てみましょう。

総トレード数19
勝ちトレード数7
負けトレード数12
平均保有日数21.0
平均保有日数(勝)35.2
平均保有日数(負)15.3
勝率36.8%
平均利益率21.0%
平均損失率-8.2%
最大利益+40.8%
最大損失-29.7%
ペイオフレシオ2.54
プロフィットファクター1.48
平均損益率2.6 %

本来の私の投資ルールでは損切りの絶対防衛線が-8.0%なので最大損失-29.7%は重大なルール違反ですね(^_^;)。感情に流されると過ちを犯しますが、データを通して自分の罪の大きさを再認識してみましょう。もしも最大損失が-8%であったら(確実に損切りしていたら)という仮定でデータを解析してみました。すると平均損益率が2.6%→4.2%上昇します。利益が1.6倍になるということですね。損切りルールを守らなかったばかりにパフォーマンスが大きく低下していることが分かります。

さて辛い現実を見た後は、明るい妄想を…(笑)。ペイオフレシオ(平均利益と平均損失の比)が改善したら…勝率が10%上がったら…データを使えば投資成績にどのような変化が起きるか予想できますね。机上の空論であることは否めませんが、自分の弱点・改善点を客観的にみるにはよいツールになります。

投資日記をつけるためのアプリ

投資日記をつける媒体は自分に合ったものを選びましょう。ここでは5つの投資日記アプリをご紹介します。

最も古典的ですが意外と人気なツールです(笑)。自分の手で文字を書くことで日記の内容が強く意識に残るというのが最大の利点ですね。手で書く分だけ手間がかかるのがデメリットです。

エクセル

エクセルは汎用性、手間、コストのバランスが優れている方法です。取り込んだ後のデータ処理の自由度が高いのが魅力的です。今も主流派はエクセルですかね。デメリットは相場が軟調で辛い時も自分で入力しなければいけない点です。

カビュウ(KaView)

機能面で最もおすすめなのがカビュウです。口座情報を登録すればデータの取得だけでなく、分析まで自動で行ってくれます。チャート上に購入&売却を自動記入、勝率やプロフィットファクターを自動計算、など投資日記アプリの中では最高性能です。

なお1ヵ月以上前のデータを引用するためには月額1000円の課金が必要です。株の売買手数料に比べれば安いものですが、まずは無料で使い勝手を確認してみることをおすすめします。

ロボフォリオ

適時開示情報とポートフォリオ管理に重きを置いたアプリがロボフォリオです。カビュウと同様、自動でデータを取得してくれる上に無料なのがいいですね。ただしポートフォリオ管理が主なのでトレード成績の解析機能は搭載されていません。ロボフォリオ単独では投資日記として不十分ですが、補助的な役割としては十分使えます。私のお気に入りは毎日の資産推移をスマホのポップアップ機能で通知してくれるところです。嫌でも損益推移が視界に入るので、ポートフォリオの状態を確認しやすいです。

TradingView

高機能チャートとして有名なTradingViewも使い方次第で投資日記として使えます。一番便利なのは予測・計測機能のロングポジションです。この機能を使うとエントリーポイント、目標価格、損切り価格をチャート上に描画することが可能です(売却価格は入力不可)。またアノテーションツールを使えば正確な価格や理由を書き込むこともできますね。

画像クリックでTradingViewのチャートを開きます

画面下部にあるテキストノートや画面右側のアイディア機能も投資日記と相性が良いので自分の目的とあったツールを探してみてください。紹介した機能は無料アカウントでも全て使うことが可能ですよ。

画像クリックでTradingViewのチャートを開きます

参考書籍

「株式投資で勝つための投資日記」などと偉そうなタイトルで投資日記について解説しましたが、私も皆様と同じ迷える兼業個人投資家です。ぜひ偉人たちの考え方に直に触れてみることをおすすめします。このページでご紹介した内容は「株式トレード 基本と原則」や「ゾーン最終章」が基になっています。

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