株式投資とギャンブルに違いはあるのか?

株式投資に対してギャンブルのような危ないイメージを持つ方はまだ多いですよね。一方で既に投資に取り組んでいる方は、株式投資はギャンブルとは違って健全な資産形成方法だと考えているでしょう。実は投資をギャンブルでないと考えるのはとても危険です。株式投資とギャンブルについて正しく理解することで、リスクを抑えた資産運用に取り組みましょう(/・ω・)/

そもそもギャンブルとは

株式投資とギャンブルの関係を考える前に、まずはギャンブルとは何かを確認してみましょう。

金銭や品物などの財物を賭けて、(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けた方は賭けた財物を失い、勝った方は(なんらかの取り決めに基づいて)財物を得る、と言う仕組みの遊戯(ゲーム)の総称

出典:wikipedia

簡単に言うとギャンブルとは確率要素を含む事象に金銭を賭けることです。意識することは少ないかもしれませんが宝くじや保険もギャンブルの一種です。

株式投資はギャンブル

では株式投資はどうでしょうか。未来の株価を精度100%で予測することはできませんよね。つまり株価の変動に金銭を賭けて利益を得ようとする行為は間違いなくギャンブルです。株式投資はギャンブルじゃないと主張する人々は確率要素(=リスク)を軽視した投資行動をとっているのではありませんか。素直にギャンブル性を認めてリスクと向き合うことが投資成績向上のカギを握っています。

株式投資と宝くじを比較し危険性を考える

宝くじと株式投資を比較することで勝てるギャンブルの要素を考えてみましょう。

宝くじは必ず負けるギャンブル

日本人の大好きな宝くじは購入者側が必ず負けるようになっています。宝くじの購入代金がどのように使われているかを確認してみましょう。

宝くじは必ず負けるギャンブル
出典:宝くじ公式サイト(https://www.takarakuji-official.jp/about/proceeds/top.html)

宝くじの購入代金の内当選金として払い戻されているのは46.5%です。数学的に期待値で考えるとくじを買うたびに購入代金の50%を失うことになります。つまり宝くじはマイナスサムゲーム(参加し続けるとお金を失うギャンブル)なのです。「1等を当てれば取り返せる!」と思われる方は危険ですよ。賞金の大半が当選確率の極めて低い上位に偏っているため、3等すらが当たらない普通の人たちの還元率は30%を切ってしまいます。「夢を買っている」と考えるのであればよいですが、賞金目当てで宝くじを買うのは負け組ギャンブラーの思考です。

株式投資はゼロサムゲーム

続いて株式投資について考えてみましょう。株式投資は株式購入代金のほぼ全額を市場参加者の間で分け合うゼロサームゲームです。ランダムな取引を続ければ収支はプラスマイナスゼロに近づきます。宝くじに比べて株式投資は良心的なギャンブルですね。

しかし良心的なギャンブルであるが故に注意すべき点があります。宝くじの当選確率は参加者皆が同じですが、株式投資では確率に偏りが生じる場面があるのです。さらにこの確率の偏りに賭けてお金儲けするプロの投資家たちが存在します。プロ投資家たちが掛け金の大半をもっていってしまえば、私たち個人投資家は損することになります。株式投資で資産を増やしたければ、確率の偏りを利用して期待値がプラスの投資行動をとる必要があるのです。期待値に従って行動する様はギャンブルと全く同じです。

株式投資が危険な理由

株式投資が宝くじより良心的なギャンブルであることはご理解いただけたかと思います。ただし良心的なギャンブルが安全であるとは限りません。株式投資で破産する人はいても宝くじで破産する人はいませんからね。株式投資に取り組むのであれば危険なポイントをしっかり理解しておきましょう。

大金を賭けて失ってしまう

全財産を賭けた上に借金をして宝くじを購入する方はいませんよね。株式投資では資産の大半を注ぎ込む人が大勢います。掛け金を失ってしまえばゲームに参加することはできません。自分の資産と許容リスク(一時的に失っても問題ない金額)を理解し、ゲームに参加し続けることが大切です。

勝てないルールで投資している

株式投資がギャンブルであるならば勝つためには確率の偏りを利用する必要があります。確率の偏りを見つける方法はファンダメンタルズ分析でもテクニカル分析でも構いません。大切なことは「期待値がプラスのルールを使用すること」と「期待値がプラスのルールを守り続けること」の2つです。狼狽売りやルール違反の塩漬けをしている時点で、勝てるルールは崩れている可能性があります。

株式投資の期待値をプラスにするために

ギャンブルである株式投資で資産を増やすためには、期待値がプラス(=続ければお金が増える)のルールを採用する必要があります。…怪しい情報商材を買う必要はありませんよ(笑)。

時間軸を味方に株式投資の期待値を上げる

インデックス投資と呼ばれる手法は10年、20年の時間軸で考えれば期待値がプラスとなります。ルールが簡単、手間もかからない、初心者でも始めやすいことから人気の投資手法です。より詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。

偉人の投資手法を学び期待値を上げる

株式投資で大成功を収めた伝説の投資家の書籍を数千円で購入することができるのをご存じですか。怪しい情報商材や、書店で平積みになっている無価値な書籍やお金を払う必要はありません。偉人たちの投資手法を学び実践することで、期待値の高い投資スタイルを確立しましょう。私自身はオニールやミネルヴィニといった成長株投資の偉人を参考に投資ルールを決めています。

成長株投資の良著を知りたい方は以下のリンク先でご紹介しています。

当ブログではオニールやミネルヴィニの投資手法を噛み砕いた記事を数多く掲載しています。いきなり書籍を買うのはちょっと…という方はブログ記事で学んでみてください(/・ω・)/。

あなたの投資ルール、本当に勝てますか?

偉人の投資手法を参考にしているのに勝てない…という方も多いのではないでしょうか。負ける理由の多くは偉人の投資ルールを守っていないことにあると思います。利確&損切りラインを変えたり塩漬け株を作ることで、投資成績が悪くなっていませんか。

偉人と全く同じルールで投資する必要はありませんが、修正したあなたの投資手法の期待値がプラスであるかを確認する必要があります。このとき有効なのが投資日記です。

自分の投資行動を振り返るための投資日記をつけている方は多いと思います。さらに踏み込んで投資スタイルの特徴や、利益を増やすために必要なことを抽出できる投資日記を付けましょう(/・ω・)/。

日記を通して投資成績を分析する方法は次の記事で解説しています。

期待値に賭ける株式投資

株式投資はギャンブルです。勝つためには期待値がプラスのルールを採用した上で、ルールを守り株式市場に挑み続ける必要があります。感情に流されることなく淡々とトレードしていきましょう。

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