勝てる投資ルールの作り方

株式投資で成果をあげるためには優れた投資ルールを採用し順守し続けることが重要なことは、皆さんよく理解されていると思います。では優れたルールの条件や順守し続けるために必要な要素について考えたことはあるでしょうか。投資ルールを作るうえで何を意識すべきか、作ったルールの完成度を評価するためにどうすればよいかを考えてみましょう(/・ω・)/。

このページで分かること

投資ルールを作るために意識すべきこと
 再現性のあるルールを作る!相場で生き残ることを第一目標に!
投資ルールを守るために意識すべきこと
 あらゆる事態を想定したルールを作る!
投資ルールの完成度を評価する方法
 最低限の項目をチェックリストで確認してみよう!

成功する投資家は成績が安定

投資家の成功とはトレードで勝つことではなくコツコツ確実に利益を積み上げていくことです。ある取引で勝つか負けるかにこだわる必要はありません。10回20回とトレードを重ねていく中で安定して利益をあげることができるのであれば、100回200回とトレード回数が増えれば順調に資産は増えていきます。1年で資産を10倍にできても翌年全て失ってしまうような投資ルールではなく、3年、10年といった長い時間軸で安定して資産を増やせるような投資ルールを採用するようにしましょう。

期待値で取引を考える

長い時間軸で安定した成績を出すためにはトレードを期待値で考える必要があります。分析能力を極めても、各トレードで不確定要素が残ることは避けられません。しかし優位性のある投資ルールを採用しているのであれば、1回のトレードで確実に勝つことができなくとも、10回トレードを繰り返した後に勝ち越している可能性はとても高いですよね。このように不確定要素を受け入れつつ期待値でトレードする意識が成績安定への第一歩です。

投資ルールを守る

優位性のある投資ルールを採用していたとしても、ルールを守れなければ意味がありません。では何故ルールを守れないのか。「精神力が足りない」なんて根性論ではどうにもなりません。理由は次の2つのどちらかでしょう。

リスクを受け入れられていない

ひとつめの原因はリスクを受け入れることができていないことです。利益確定&損切りルールを愚直に守った結果、稼ぎ損なう経験は誰しもあるかと思います。悔しさを感じたとしても、このリスク含めた期待値で投資に臨むのあなたの投資ルールです。損切りを遅らせれば損失大きく膨らむ可能性もあり、期待値に悪影響を及ぼします。初めに設計した投資ルールはもはや崩壊しているので、投資で成功する保証はなくなってしまいます。自分の投資ルールがもつリスクを認識し受け入れるか、許容可能なリスクに調整し直す必要があります。

投資ルールに漏れがある

ルールを守らない場面が生まれてくるということは、ルールに言い訳する余地があるということですよね。値動きに勢いがあるから、業績が良いから、話題の銘柄だから、、、と言い訳して投資ルールを捻じ曲げていませんか。どんな言い訳をしてもルール違反には変わりありません。投資ルールに漏れがあると、このような言い訳が生まれる可能性が高くなります。ただし投資ルールに例外を設けること自体が悪い訳ではありません。例外を設ける場合はあらかじめ例外項目を規定しておくようにしましょう。

また言い訳したくなる場面に出会い、言い訳が理に適っているのなら投資ルールの修正を検討しましょう。その場で言い訳→変更→投資ではルールを破ることになりますからね。次に同じ場面に遭遇した場合に投資ルールの例外規定に則って行動するための準備をしましょう。

再現性を高めるために網羅性を確認する

投資ルールに漏れがないかをチェックしてみましょう。次の質問全てにこたえることができますか?他人が真似できるレベルの具体性だと理想的ですね。

  • 銘柄選びの基準は?
  • 仕掛けるタイミングは?
  • マーケットの状態(強気相場・弱気相場)は仕掛けを判断する要素に含みますか?
  • マーケットの状態を判断する基準は?
  • マーケットの状態が反転したと判断する基準は?
  • ポジションサイズの決定方法は?
  • 仕掛け&手仕舞いのときにどのような注文方法(成行, 指値, etc.)を使いますか?
  • 使用する時間軸(時間足)は?
  • 利益確定ルールは?
  • 損切りルールは?
  • 資金管理のルールは?
    非常事態に傷を浅くする仕組みはありますか?
  • 投資手法の設計値(目標とするペイオフレシオ、プロフィットファクター、etc.)は?
  • 投資ルールを評価&見直す方法は?

手仕舞いルールは利益を伸ばすためにも値動きによって多少の柔軟性が必要ですよね。あらかじめ例外を想定し、ルールを作っておくことをおすすめします。また投資をする中で現在のルールで対応できない場面に遭遇したら、新しいルールの作成を検討しましょう。想定外は必ず起こるのでルールは日々進化する必要があります。

できるだけ明確なルールを持った方が良いことは間違いありません。しかしテクニカル分析にはアートの一面があるのも事実です。数値化できない感覚で投資判断を下す場合は、ひたすら技術を磨き上げて再現性を高めることが必要です。

投資日記で完成度を確認する

投資ルールの良し悪しは実戦で試してみなければ分かりません。自分の投資行動を投資日記に記録して分析してみましょう。

参考書籍

「株式投資で勝つための投資ルール」などと偉そうなタイトルで解説しましたが、私も皆様と同じ迷える兼業個人投資家です。ぜひ偉人たちの考え方に直に触れてみることをおすすめします。このページでご紹介した内容は「株式トレード 基本と原則」や「ゾーン最終章」が基になっています。

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