私の投資方針は「ローリスクミドルリターン」を目指すことです。積極的にリターンを狙いに行きますが、大きなリスクをとる気はありません。しかし「リスクとリターン」は表裏一体です。大きなものリターンを狙うには、大きなリスクが付き物です。「誰でも確実にも儲かる」なんて話は詐欺でしょう。リスクを避けリターンを最大化するためには、許容リスク内で勝負する、勝率を上げる努力をする、の2点が大切と考えています。
このページでは私のアセットロケーションの概要をご紹介します。読者の皆様が投資をする際のヒントになれば幸いです。
本来アセットロケーションは投資対象資産の比率を意味しますが、ここでは投資法で分別しています。
目次
資産運用状況(全体)
私の総資産の配分は2020年4月現在、次のようになっています。なお執筆時点はコロナショック相場中のためCAN-SLIM投資内でも現金比率は高めです。
ちなみに私の年齢は20代後半です。一般的に「現金比率は年齢と同程度に」と言われることから比べると、現金同等物が50%のアセットロケーションは保守的かもしれません。しかしこれが私の性格や技術水準、資産規模を考えて行き着いた比率です。各投資の比率を決める上でのポイントは次の通りでした。
CAN-SLIM投資:40%
個別株を取り扱うため、リスクとリターンは高くなりがちです。私のアセットロケーションの中でエースですが、時折凄まじい勢いで損失が膨らみます(笑)。本当はもっと資金を投入したいのですが、まだ修行中の身と考え40%に設定しています。具体的な判断基準は次の2点です。40%にあげたのも最近です。慣れた範囲、余剰利益の範囲でトレードすることで資産と精神を守るようにしています。
最大リスク許容度の範囲で
自分の技術にいくら自信があろうと勝率は100%ではありません。大きく負けてしまったときに、自分が損失を受け入れられる範囲でトレードしなければなりません。CAN-SLIM投資では-8%で損切りをするルールがあります。運用資金100万円であれば、最大8万円を諦める覚悟を持たなければなりません。
日々の価格変動幅に惑わされない範囲で
個別株なので毎日状況を確認する必要がありますが、価格変動がかなり大きいです。仕事終わりにスマホを確認したら、1日分の給料が消えていることだってあります(>_<;)。日々の変動に気を囚われず、投資ルールに従って行動すればよいだけですが、精神衛生上よくないです(笑)。投資ルールを守ってトレードをすれば、日常生活に影響のない範囲でトレードしています。
余剰利益の範囲で
資産運用に取り組んできたおかげである程度利益が出ています。投資で得た利益の範囲内で含み損を抱えたり、損切りを行う場合には精神的な負担が小さくて済みます。初めから大金を投入せず、運用成績を踏まえて徐々に割合を増やしています。
投資は面白い
CAN-SLIM投資を行う一番の理由は面白いからです。チャート分析や銘柄選定の方法を学ぶ、大化け銘柄を探すといった過程はとても面白いですよ!笑。勝ててお金が増えるとさらに面白くなります。負けてしばらく引退することもありますが(>_<;)笑。
投資ルールを守れば勝てる(はず)
CAN-SLIM投資では勝率が高いと考えられる局面で勝負します。また大きく勝ち、小さく負けるよう投資ルールが存在します。再現性は高いはずです。個別投資でもきちんと学び、投資ルールを守ればリスクを抑えることは可能だと考えています。後で述べるように、短期リスク回避を放棄するINDEX投資より、リスク管理を徹底するCAN-SLIM投資の方が私の性格にあっていると考えています。…私自身の実績で証明したいところですがCAN-SLIM歴の短い(自称)中級投資家なのでご勘弁を(笑)。
INDEX投資:10%
INDEX投資は初心者でも平均的なリターンが得られます。また日々株価を確認する必要もないので手間もかかりません。最近資産運用を始める方にも人気の投資手法ですよね。私も一部取り入れていますが、あくまで補助的な位置づけです。インフレに対する防衛策として有用だとは考えていますが、資産運用という観点では主役となりえないと考えています。INDEX投資を否定するつもりはありません、妻にはINDEX投資を奨めました。大人気の手法でも私には合わないということです。
長期投資では安定なリターンは魅力
過去数十年間に渡り米国株式市場は年平均+6%の成長を続けてきたのは事実です。恐らく今後も安定した成績を残してくれることでしょう。ほぼ間違いなく誰でも勝てる、初心者におすすめな手法だと思います。現に面倒なことが嫌いで貯金が大好きだった妻にはINDEX投資を奨め、実践してもらっています。
短期的なリスクを全力で受け止めるか
INDEX投資で成功を収めるための大前提は、何があっても長期保有することです。〇〇ショックが起こり株価の暴落が始まっても、じっと耐えるのみです。資産の大部分をINDEX投資に割り当ててしまえば、自分の金融資産が数百万円単位で溶けていく様子を指を咥えてみていなければいけません。これは短期的なリスク管理を放棄するということです。「長期では必ず勝てる」と言われても、短期的に資産を減らす場面が必ず来ます。私の性格上、精神的に辛いです(^_^;)。
インフレに対する防衛策
私のアセットロケーションのうち、積極的な運用を行っているのは40%です。許容リスクを考えると40%が限界です。しかし残りを全て現金で所有しては、インフレにより資産価値が目減りしてしまいます。長期投資で成績のよいINDEX投資に資産を逃がし、インフレリスクを回避しようと考えています。
期待リターン
私のバイブルである「オニールの成長株発掘法」では、十分に学び技術を磨いた投資家は機関投資家より好成績を残せると述べられています(※)。年利6%に甘んじることなく、CAN-SLIM投資を主軸にしたいと考えています。
※個人投資家の方が身軽であることが主な理由です。後日解説記事を作成します。
以上のような理由から私はINDEX投資を10%と控えめな配分をしています。
IPO投資:40%
残った預金の大部分を証券口座に投入し、IPO投資の抽選申し込みを行っています。
抽選に当たらなければリスクはない
IPO投資は抽選に当たらなければ損失を被ることはありません。また抽選に当たれば期待値がかなり高い投資と言えます。
資産規模が小さければ利回りは高い
当選枠が証券会社あたり100株ということもあるため、大きな資産をお持ちの方はリターンが低くなりがちだと思います。一方で様々なブログを見た感じ、200-500万円程度の資産であれば、利回り3-6%程度は期待できるのではないかと考えています。ほぼノーリスクでインフレに対抗できると考えれば悪い投資ではありません。
直ぐに現金を引き出せる
INDEX投資は長期投資が前提です。途中で現金化するにも戦略が難しい。現金が必要になる場面が不景気の真っ只中である可能性もあります。また私の中でINDEX投資は補助的な位置づけであるため、余剰資金をINDEXに振り分け固定化することは避けたいと考えています。その点IPO投資の資金はすぐに引き出すことが可能です。預金と大差ありません。大きなお金が必要になったとき、CAN-SLIM投資の資金を増やしたいときに備えIPO投資に取り組んでいます。
時間がかかるのは減点ポイント
IPO投資は申し込みの手間が大きいです。この点は減点ポイント…。今後、時間に対する考え方次第でIPO投資の比率を変更することがあるかもしれません。
現預金:10%
現預金は短期的な生活費が主です。あまり生活費口座の中身を確認しないので、少し多めに入れてあります。
最適なアセットロケーションは人によって変わる
当たり前のことですが、最適なアセットロケーションは人により異なります。最近巷で人気のINDEX投資は私の性格には合いませんでした。現在の私にとっての最適はこのページでご紹介したアセットロケーションです。比較的リスクの大きい個別株投資を他人に推奨するつもりはありません。ただしインフルエンサーがINDEX投資ばかりおすすめしているので、他の考え方があることを知っていただければと思っています。
CAN-SLIM投資に関して私の備忘録も兼ねた解説記事を作成中です。学ぶべきことは多いですが面白いのですよ(^^)/
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