成長株の売り時を天井サインから見つけよう!

相場を牽引する華やかな成長株たちの株価はどこまでも上がっていくように感じてしまいますが必ずどこかに天井が存在します。適切なタイミングで購入することができても売り時を誤ってしまえば投資は失敗に終わります。このページではテクニカル指標から成長株の売り時を見つける方法を解説します。

成長株の売り時を知る重要性

適切な銘柄をCANSLIMのルールで選ぶことができれば株価は大きく上昇します。株価が数倍になるような大化け銘柄では売り時に悩みますよね。2倍になったからと満足して売った後にさらに+200%伸びることもありますから。投資の鉄則は損小利大です。利益はとことん伸ばす必要があります。一方でいつまでも株を握りしてめていると株価は天井を付け反転、勢いよく下落していきます。天井から株価が下げたとき、更なる上昇へ向けた調整なのか、上昇トレンドの終焉なのかを見極めて売り時見つける方法を学んでおきましょう。

このページでは株価が天井を付けるときに見えるサインから売り時を知る方法を解説します。あくまで天井を付ける前に見えるサインです。売り時は天井ではなく株価が上昇を続けている途中であることを肝に銘じておきましょう。値動きに疑問を感じたら徐々に利益確定することをおすすめします。利益を伸ばすこと以上に大切なのは利食いですからね。

成長株の売り時は上昇の加速と失速

成長株の売り時は業績が好調なうちに訪れます。好業績の中で株価が天井を付けたことを信じることは難しいですけどね(^_^;)。株価があがっているのは業績が良いからではなく、機関投資家による買い圧力があるからと考えれば理解できるはずです。買い圧力が消えれば天井を付け下落に転じます。

成長株の売り時サインを端的に表すと次の2つです。

  • 株価上昇速度が加速したとき
  • 株価上昇速度が失速したとき

売り時には相反する2つの特徴があります。いずれも株価を吊上げてきた機関投資家が撤退する前後にチャート上に現れるサインです。機関投資家が手を引けば株価上昇を支える買い圧力はなくなるので下落に転じます。なぜ加速と失速が天井サインとなるのか確認していきましょう。

株価上昇の加速は機関投資家が売り抜ける前兆

機関投資家は膨大な資金を運用しています。その資金力は株を買い集め、株価の上昇を引き起こすことができるほどです。株価を吊上げることができれば利益確定するためには株を売る必要があります。利益確定では膨大な資金は足かせになります。大量の保有株を一度に売ればストップ安になってしまいます。株価の暴落を避けるためには、保有株を売り進めていることを悟られてはいけません。このため機関投資家は株価の急騰を演じ出来高を増加させます。株価急騰に群がり買い注文を出した投資家たちに保有株を売りつけ売り抜けることで利益を確定するのです。機関投資家がいなくなれば買い圧力がなくなり株価は下落に転じます。株価があがったからと喜びながら眺めていてはいけません。既に売り時のサインが点灯していますから撤退を考えましょう。せっかく株が上がっているからとのんきなことを言っている暇はありません。完全に天井を当てようとすることは命とりです。

株価上昇の失速は機関投資家が売り抜けた証拠

株価が天井を付けしばらく下落した後、多くの場合は反発して再び高値更新を目指します。もし既に機関投資家が売り抜けてしまっていれば、高値更新へ向けて買い上げる力は弱まります。つまり高値を更新できない、株価上昇に出来高が伴わないというサインは機関投資家が売り抜け終わったことを示唆しています。既に売り時は過ぎてしまっています。他の投資家が気づいてしまえば株価は暴落を始めるでしょう。気づいた時点が売り時です。早く逃げましょう。

機関投資家が売り抜ける際のチャートサインから売り時を知る

機関投資家の動きを考えれば売り時サインが見えてくることはご理解いただけたでしょうか。では具体的なサインを見ていきましょう。いずれのサインも適切なベースから抜けた後、最低でも8週間以上経過した後に現れた場合が売り時です。多くは18週間以上たった後に現れます。ピボットラインをブレイクする際の急上昇は当てはまりません。

  • ブレイク後で最大の陽線
  • 加速的な株価上昇
  • イグゾースションギャップ
  • チャンネルライン上抜け
  • 200日移動平均線からの大幅乖離
  • 上記の値動きと合わせた出来高の急増

※イグゾースションギャップ:ギャップアップで始まり1度も始値を割り込まずに引けること

いずれの動きも過熱感が高まった状況ですね。一般投資家が熱狂し出来高が増えた中で機関投資家は売り抜けます。つまり過熱感を感じたら売り時の可能性が高いと言えます。

機関投資家が売り抜けた後のチャートサインから売り時を知る

機関投資家が売り抜け始めたときが一番の売り時ですが、株価が上昇している途中で手を引くのは心理的に難しいですよね。天井前に逃げ遅れたとしても、機関投資家が売り抜けて買い圧力がなくなったサインを見つけたら手を引くことをおすすめします。

  • 高値更新の失敗
  • 出来高を伴わない新高値
  • 連続下落日の増加
  • レラティブストレンクスの悪化
  • 支持線のブレイク

どのサインも買い圧力が弱まったことを示唆しています。成長株は天井を付けた後、暴落することも少なくありません。いつ暴落が始まってもおかしくありませんので、気づいた瞬間が売り時となります。

チャートサイン以外から読み取る売り時

短期的なチャートサイン以外にも、売り時を示すサインがあります。

株式分割

株式分割が行われると短期的には株価が上昇しますが、過度の株式分割は下落のきっかけとなります。

3回目、4回目のベース

株価が高騰していく中で、カップウィズハンドルやダブルボトムなどのベースを複数回形成することになります。回数を重ねるごとにベースの形状は崩れていき、需給が悪化することが多いです。不完全なベースから上昇した場合は天井が近い可能性が高いです。

天井を当てようとしてはならない

天井のサインと売り時について解説してきましたが、重要なことは天井で売ろうとしないことです。底で買おうとしてはいけないのと同じですね。天井がどこか正確なことは後になってみなければ分かりません。分からない以上は、天井が近づいていることを示す異常な値動きが見えたら売り時と言えるでしょう。

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