I:機関投資家が保有する株に投資しよう!

オニールの成長株発掘法では大化け銘柄の7つの特徴「CAN-SLIM」に注目し投資を行うことを推奨しています。このページでは6つ目の特徴「I:機関投資家による保有」について解説します。

I:機関投資家による保有

CAN-SLIMのIはInstitutional Sponsorship (=機関投資家による保有)を指しています。Iでは株価の動きに大きな影響を与える機関投資家について述べられています。

値動きの方向は機関投資家が決める

株価を押し上げるには、継続的かつ大量の買いが必要となります。我々のような一般市民の売り買いは株価にほとんど影響を与えません。一方で数億円以上の資金力がある機関投資家が参入してくると、株価は機関投資家のトレードに引っ張られて動きます。大化け銘柄が生まれるには、このような機関投資家の参入が必須となります。

機関投資家の動向を見極める

公開情報から読み取る

株式保有数上位の大株主は、決算資料や四季報で確認することができます。大株主には様々な立場の人がいますが、この中に機関投資家(保険会社、銀行、投資信託会社などの金融機関)が含まれているかを確認しましょう。また保有株数が5%を超えた投資家は「大量保有報告書」という書類の提出が義務付けられています。気になる銘柄があれば、「(企業名) 大量保有報告書」とweb検索してみましょう。 プロが保有している株、プロが急速に買い増している株というのは大化け銘柄に必要な要素のひとつです。ただしプロだって間違えることもあります。他の要素も合わせて確認するようにしましょう。

株探を使った機関投資家の動きの見方を次の記事で紹介しています。

機関投資家が保有する成長株を探せ!
株価の動きを支配する機関投資家の動きを知れば、値動きの方向性を知ることができます。このページでは機関投資家の動きを確認する方法を解説します。

出来高から読み取る

前述した情報は一般に公開されている情報なので、公開された時点で機関投資家は既にある程度の株を買い集め終わっていることでしょう。できることなら情報が一般公開される前に機関投資家の動きを見つけたいところですよね。オニールの書籍の中では値動きと出来高に注目して機関投資家の動きを知る方法が述べられています。チャート読解術の記事の中で開設していますので確認してください。

404 NOT FOUND | かえるの成長株発掘法
CANSLIM成長株投資で1億円を目指すブログ

機関投資家の売り抜けに注意

機関投資家の力強い買いは株価を押し上げます。しかし企業の業績変化や景気悪化により機関投資家が一斉に株を売り始めることがあります。こうなってしまうと株価は急速に下落しますのでリスクを把握しておくようにしましょう。暴落後の底付近では機関投資家の投げ売りによりストップ安になることも珍しくありません。この動きは機関投資家が現金調達のため行うものであり、企業業績に関係なく突然訪れます。

また強気相場終盤で機関投資家が株を売る際、できるだけ株価を高く維持したまま売却を進めるため、数日かけて取引を行うことがあります。この動きも出来高に現れることがあるため、普段から注意深くチャートを観察するようにしましょう。

機関投資家の空売りに注意

株価の方向性を決めるのは機関投資家です。機関投資家の買いが株価の上昇を引き起こす一方で、売りは下落を引き起こします。上昇相場の最終局面で利益確定売りを行った場合は強い下落圧力により株価が天井を付けることがあります。また空売りにも注意が必要です。機関投資家が空売りを行っている銘柄にはとても強い売り圧力が働きますので株価の大幅上昇が始まる可能性は低いと考えたほうがよいでしょう。
ただし空売りのポジションを解消(=利益確定or損切り)場面では、大きな買い圧力が働くことになります。空売りにより株価が押えられていた銘柄で、機関投資家が撤退を始めた途端に高騰が始まることもあり得ます。機関投資家の空売りはkarauri.netで調べることができますので、エントリー前に確認してみましょう。

機関投資家だって間違える

プロ投資家たちが多く保有している銘柄だから株価が上がり続ける訳ではありません。企業の急速な成長は永遠に続きませんし天井は必ず訪れます。投資家にとって株価上昇だけが株の良し悪しを判断する基準であることを忘れてはなりません。株価が下落を始めたらルールに従った撤退を考えるようにしましょう。

優れた機関投資家が保有する銘柄を選ぶ

機関投資家の保有が必要な理由は、買い圧力のためだけではありません。機関投資家が保有するということはプロが認めたということです。調査力に優れた機関投資家が誰も保有していないことは銘柄に何か大きな問題がある可能性を示唆しています(^_^;)。ただし機関投資家の多くは市場平均(=株価指数)に負けるといわれています。個人投資家にINDEX投資を奨める理由としてよく語られますよね。機関投資家といってもピンキリのようです。単なる「機関投資家」ではなく「優れた機関投資家」が保有する銘柄こそ、大化け銘柄となる可能性が高いでしょう。機関投資家の優劣は各機関の収益率で計るのがよいでしょう。「ヘッジファンド ランキング」とgoogle検索すれば高成績の期間投資家一覧を見ることができます。彼らの保有銘柄は調べる価値があるかもしれません。しかし日本の新興株で世界トップクラスの期間投資家が保有している銘柄は極めて珍しいでしょう。私はあまり機関投資家の質に関しては反映できていません(>_<;)。

まとめ

CAN-SLIM銘柄 必須要素

  • 機関投資家が保有していること

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